全職員のうち、約70%が女性である介護職は、女性が働きやすい環境を整えている施設が多くあります。
育休はもちろん、家庭と両立して働く人の為に、時短や夜勤無しなど、環境が変わっても長く働ける様にしているようです。にも拘わらず、家庭と仕事を両立している人は、全女性スタッフの約55%、そのうちフルタイムはわずか25%であると、独立行政法人が発表しています。
この事から、介護施設が働きやすい環境を整えても、実際に家庭と両立するのは困難である事が分かります。フルタイムで働かない人に理由を聞いたところ、一番多い理由は、休んだ時に代わりがいないと言う答えでした。
高齢者の世話をする介護施設では、スタッフの人手がいくらあっても足りない状態です。なぜなら、食事補助に入浴補助、下の世話など、様々な業務に加え、高齢者を見守る業務も必要だからです。高齢者は、少しの事故が命にかかわる大怪我に繋がる恐れがあるので、スタッフは常に高齢者の行動に眼を光らせていなければいけません。その為、スタッフが足りないと見守りが甘くなって、非常に危険となるようです。
こう言った事から、スタッフの急な休みや早退が許されずらい業界なので、子供や介護など家庭の事情があると、難しいのが現状のようです。
それでも働いている人は、家事の仕方を工夫しているようです。いざと言う時すぐ食べれる冷凍食品を常備して、帰りが遅い日でもすぐ食べれる様にする、宅配クリーニングを使った洗濯時間を減らすなど、上手に外部サービスを利用して時間を上手に使っているようです。